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女装してデートしてみた! ~女装デート体験談~

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――女装姿で、愛しのカレとデートする。

それは、とても勇気のいることです。デートの約束を取り付けるだけでも、ふつうの恋愛と比べてずっと多くの不安と障害が襲いかかってきます。

ましてや、女装姿でのデートを受け入れてくれる相手なんてそうそう巡り会えませんよね。だからこそ、そんな人とのデートは絶対に成功させたいものです。

加えてハードルが高ければ高いほど、それを乗り越えてデートが成功したときにはより特別な思い出に変わってくれるもの。

さて、今回は、性同一性障害(MTF)をきっかけに女装を始めた宏美さん寄稿による『初めての女装デート体験談』のお話しです。

あやは
初めての女装デートって、勇気いるよね!
えっ、相手いたの?
しづか
あやは
いませーーん!!!!!!

 

初めての女装デート。気になるのは世間の目

自分の本当の姿が出せて、またそれを受け入れてくれている相手とのデートは本当に楽しいものです。私の場合は女装姿が本当の姿なので、それができないと心の底から楽しめません。

しかし、そんな相手との出会いはなかなか訪れないもの。だからこそ、受け入れてくれる人が見つかったときは本当に、本当に嬉しかったです。私にはきっと、この人なんだと心の底から感じました。

あやは
王子様、わたしのところにもカモーーン!

とはいえ、いくら相手が一緒に歩いてくれると言ってくれても、世間の目は気になる所です。私が変な目で見られるのはいいのですが、デートをしてくれる相手までそんな目で見られてしまうのはどうしても嫌でした。

そこでなるべく目立たない女装をすることにしました。出来るだけ自然な女性に見えるように工夫したのです。

女装してデートするときは、悪目立ちしない格好で

服装はガーリーだけど流行りを取り入れた黒のデザインにして、メイクは男性の印象が消えるように濃いめのナチュラルメイクにしました。ほかにも女性らしく見えるようにしたポイントとしては、メイクではなく眼鏡と帽子です。

眼鏡をすることで知的な女性らしさが出るし、つばの大きな帽子であれば視線が自然と帽子の方に向くので、女装をしていると見破られることが少なくなるからです。

そう、自然な女性らしく見えることを目的として、トータルコーディネートでフェミニンな感じを出すようにしたのです。

しづか
これは女装慣れしてるね

事前に何度も鏡の前に立ち自分の姿をチェックし、自然な女性に見えるまで何度も何度も何度もコーディネートを見合わせました。デート当日のメークも念入りにして、男性らしい部分は全て家を出る前に捨てるように心がけました。

相手が気に入ってくれるかは行ってみないとわかりませんが、少なくとも自分が納得できる格好をできているかをそこで入念にチェックしました。完璧に女装をできている! と、納得してから家を出たのです。

初めての女装デートは、誰しも緊張するもの

デートの待ち合わせ場所に辿り着くまではずっとドキドキしっぱなしでした。家を出る前には完璧だと感じていても、時間が経つにつれて不安がどんどんと大きくなり、ついつい誰かに気づかれるんじゃないかとか考えてしまうのです。

しかし、都会の人は思うほど他人に興味がないようで、そもそも誰も私のことを見る人はいませんでした。

あやは
それはそれで悲しい

結果、いつもと同じように電車に乗り、いつもと同じように歩くことができたのです。

彼に認めてもらえること、褒めてもらえることが一番大事

待ち合わせ場所に彼が来るまで待っているときも周囲が気になって仕方なかったのですが、彼が来て「綺麗だね」と言ってくれたことでここまでの努力が全て報われた気がしました。

あやは
えんだああああああああああああああああああ!!!!!!
はやいはやい
しづか

彼が認めてくれるなら、他の人のことなんか気にしなくてもいいのだと、そこで初めて気づいたのです。

もちろん彼に迷惑をかけたくありませんが、認めてくれる人がいることがこんなに嬉しいなんて知りませんでした。

どこに行きたいと彼に訊かれたので、私は水族館と答えました。これはずっと考えていたデートコースです。

女装男子のデートコースは、水族館がオススメ!

水族館なら水槽を見ることに集中しているし、照明も暗めなので、他人の目を気にせず楽しめると考えたからです。

もちろん私がデートで行きたい場所だったからという本音もあります。行ったのはあまり大きくない水族館でしたが、その方が人が少なくて助かった記憶があります。

彼とゆっくり話をしながら、子供に戻ったようにはしゃぐ自分がいるのを感じました。デートってこんなに楽しいものなのかと改めて思いました。

食事は水族館の近くのカフェテラスにしました。昼間からお酒を飲みながらイタリアンを食べられるお店だったので、お酒が進んだのを覚えています。

あやは
水族館で食べる海鮮は格別
イタリアンですけど
しづか

女性として扱ってくれることのうれしさ

ここまでで彼が、全く周りの目を気にしていないという事実に気づきました。普通の女性として扱ってくれて、普通の女性のようにエスコートをしてくれていたのです。

周囲が気が付いていないからなのかなと思いましたが、彼は本当に女性とデートするように私とデートしてくれていました。

その事実に気づいてからは肩の荷が下りたように気持ちが楽になりました。普通にデートを楽しもうとそこで改めて思ったのです。

観覧車にどうしても乗りたかった私は観覧車に乗れるところをリクエストしました。ちょっと遠かったのですが、優しく付き合ってくれた彼には感謝です。

女装バレ! けれど、それが仲を深める材料になった

ですがここで、観覧車に乗りこむときに店員さんが少し嫌な顔をしたのが目に入りました。きっと私が女装していると気づいたんだと思います。

観覧車に乗り込んだ後、彼は気にしなくていいよと言ってくれました。このたった一言で私は救われました。彼のことをますます好きになってしまったのです。

周りの目を気にしないで私を受けいれてくれた彼が愛おしくて、ぎゅっと抱きしめてしまいました。観覧車を降りてから、夕食を食べに行く頃には彼に夢中で、もう何を食べたかを覚えていないくらいです。

女装デート成功の一番の要因はカレ。でも、努力も必要!

デートは最初から最後まで私の理想を超えるデートになりました。ただ、これは相手が良かったからだと分かっています。

相手が周りの目を気にする人だったら、ここまで純粋に楽しむことはできなかったでしょう。その意味でも彼には感謝しています。

もしも彼が彼じゃなかったら、次もデートをしようとは思わなかったかもしれません。後悔していたかもしれません。けれど、少なくとも私には、大切な思い出となってくれました。

この記事を読んでくれているあなたに、もしも今後、女装デートをするときが来たならば。

成功することを心より願っていますが、しかしそのためには努力も必要です。

私は最終的に女装バレしてしまいましたが、もし私が完全に女の子に見えていたならば、なんの心配も必要なかったでしょう。

デートをした当時は『女装男子部!』さんのサイトも存在しなかったため、自分で試行錯誤しながら女装の仕方を学んでいくしかありませんでした。我流だったのです。

私ももう一度、今度は最初から最後まで完璧な女性としてデートを楽しむために、このサイトで基礎から学び直すつもりです。

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