肌の水分をしっかりと閉じ込め、保湿するためには、乳液を付けることが必須です。
潤いのある肌を保つことで、メイクもバッチリ決まります。スキンケアの基本である乳液の正しい付け方、コツや注意点などをご紹介します。
基本的なスキンケアの流れ
目次
1|乳液とは何なのか
乳液というのは、化粧水で補給した水分と保湿成分が蒸発して乾燥しないよう、肌にフタをする役目を行う基礎化粧品です。
乳液は白っぽく、とろみのある油分でできた液体で、ボトルに入っていることがおおいです。
乳液はメーカーによって、ミルク、エマルジョンと表示されていることもありますが、内容としては同じ、乳液です。
2|なぜ乳液が必要なのか
化粧水や美容液で保湿をしたのだから、乳液は必要ないのでは? と思う人もいるかもしれません。
確かに、化粧水で水分補給、美容液で肌の奥まで保湿した直後では、肌はしっとりと潤っている状態です。
ところが……
けれどそのまま時間を置くと、水分は次第に蒸発し、また乾燥してしまうのです。
そのため、乳液の油分を肌に与え、潤った肌にフタをかぶせてあげることが必要なのです。補給した保湿成分にフタをして、逃さないよう閉じ込めるイメージです。
男性やオイリー肌でも乳液は必要!
男性の肌は女性の肌よりも、オイリーで皮脂の分泌も多いことがほとんどです。それなら乳液は必要ない、と思うかもしれませんが、そういうわけでもないのです。
実はオイリー肌の原因は、乾燥することで起こる場合が多いのです。
肌がカサカサと乾燥することによって、肌の内部では、細胞が「もっと皮脂を分泌させよう」と働きます。
そのため、本来必要な量以上の皮脂を作り出し、過剰分泌となってベタつき、オイリー肌となってしまうのです。
適度な潤いを常に肌に与えることによって、肌は皮脂を過剰に分泌するのをやめるのです。ですから、肌に化粧水、美容液で保湿を行ったあとは、油分である乳液でフタをすることが必要なのです。
3|乳液の種類と効果とは
乳液には種類があり、それぞれの効果も違っています。自分に合った乳液を選んで使用してみると良いでしょう。
3-1.保湿乳液
もっとも一般的でポピュラーな乳液が、保湿乳液です。しっとりと保湿することが目的で、肌の潤いをしっかりキープしてくれます。
メモ
保湿乳液は、化粧水と美容液で与えた水分、美容成分を、乳液の油分で閉じ込めるという働きだけでなく、乳液自体にも保湿効果がある場合がほとんどです。そのため、付けることでさらに高い保湿効果を得ることができます。
どの乳液が良いのか迷ったら、まず保湿乳液を試してみましょう。
保湿乳液の種類によって、サッパリとした水っぽいタイプと、よりしっとりとするタイプがあります。自分の肌質、季節などに合わせて選ぶのがおすすめです。
保湿乳液ならまずはこれを試してみて!
3-2.UV乳液
UV乳液は、日焼け止めの機能を兼ね備えています。
そのため、日中に外出する際、日焼けが気になる人、シミやソバカスを防ぎたい人にオススメの乳液です。日焼け止めと乳液を両方使いたい人には、時間の短縮にもなります。
UV乳液には、「日焼けをどの程度防いでくれるか」という表示(SPF)が書いてあります。これは日焼け止めクリームにも同じように表示されています。
SPF20、30といった表示がしており、数字が大きいほど、日焼けを防いでくれる効果が高いということです。
何も付けていない素肌の状態に比べて、20分の1、30分の1まで日焼けを防ぐ効果があるという意味です。普段の日中の外出であれば、20、30あたりで十分効果があると思います。
UV乳液のおすすめはこれ! しっかり日焼けを防ぎ、肌にも優しい作りです
3-3.ティント乳液
ティント乳液というのは、肌色のような色素が含まれており、化粧下地やファンデーションのような役割をしてくれる乳液のことです。
メモ
ファンデーション乳液と呼ばれることもあります。赤みや肌色をカバーし、肌の凸凹を整え滑らかにしてくれるもの、紫外線カットの効果があるもの、美白効果のあるものなど、色々な種類があります。
このティント乳液を上手く活用することで、乳液のステップと同時に日焼け止めや化粧下地のプロセスを行うことができるため、時間やコストの削減になります。
ティント乳液は種類によって含まれる油分と水分の割合が違っているので、しっとりタイプ、さっぱりタイプでは使い心地が違っています。自分の肌質に合ったものを選ぶ必要があるでしょう。
4|乳液を付けるタイミング
乳液を付けるタイミングは、化粧水、美容液の後です。美容液を付けない場合は、化粧水の後になります。
そのため、きちんと化粧水や美容液が馴染んでから付けることが大切です。化粧水、美容液で保湿した後、2〜3分ほど置いて、肌に馴染んでから乳液を付けるようにしましょう。
5|乳液の付け方とコツ
手で付ける方法
Step1.
まず手のひらに10円玉ほどの乳液を取ります。この時、手を綺麗に洗って清潔にしておきましょう。
すでに化粧水、美容液の前に清潔にしているなら、そのままで大丈夫です。
Step2.
乳液を手のひらで少し温めるのがポイントです。両手を重ねて手のひらになじませながら温め、その乳液を顔の中心から付けて行きます。
Step3.
特に目元や口元は乾燥しやすく、シワにもなりやすいので、丁寧に付けます。手の指全体、指の腹、薬指を使うよう意識して塗ると良いでしょう。
人差し指はうっかり力が入ってしまいやすいので、薬指、小指を中心に使うのがオススメです。優しく、いたわるようにして付けていきます。
Step4.
仕上げに手のひら全体で顔を包むようにして、優しい力で押し込むようにします。乳液が肌の奥まで入って行くようなイメージです。
コットンで付ける方法
Step1.
化粧水、美容液がしっかりと肌に馴染むのを待ちましょう。
Step2.
コットンに乳液を染み込ませます。コットンはなるべく毛羽立ちにくいものを選びましょう。
コットンで付ける時には、水っぽいテクスチャーの乳液がベターです。コットンになかなか乳液が染み込まない場合は、一旦化粧水、あるいは水をコットンに染み込ませ、そこに乳液をたらすようにすると効果的です。
Step3.
乳液を染み込ませたコットンで肌に優しく付けていきます。この時、擦ったり横に滑らせるのではなく、優しく押し込むような感じで付けていきましょう。
そうすることで、肌を傷つけることなく、満遍なく付けることができます。
Step4.
乾燥しやすい頰、額、あごの順に付けていきます。テカリやベタつきが気になる鼻は、最後にしましょう。
手で付けるのに比べて、コットンで付けることで、清潔に満遍なく付けることが可能です。ただ、強く擦ると肌にダメージを与えてしまうので、優しくいたわるように付けていくのがポイントです。
6|乳液を使用する際の注意点
オイリー肌の男性の中には、ベタベタするから乳液はつけたくない、という人がいるかもしれません。けれど、乳液は肌を保湿するために必要なものです。
乾燥から皮脂の過剰分泌を促進してしまうこともあるので、スキンケアには毎回乳液を取り入れるのが望ましいでしょう。乳液にはサッパリタイプもあるので、自分の肌質に合ったものを選ぶのがオススメです。
ベタつくのを嫌って保湿スキンケアをしないでいると、いつまでたっても油ギッシュは改善しません
つけすぎに注意!
また、化粧水はたっぷりと付けるのに比べて、乳液の量は少なめです。油分なので、付け過ぎれば当然ベタついてしまいます。
10円玉程度の量を手にとって付け、足りなければ足していきますが、出かける際、どうしてもベタつきの気になる箇所には控えめに付けましょう。
Tゾーンには特に注意!
例えば、おでこと眉毛の間から鼻にかけてを「Tゾーン」と呼びますが、このTゾーンはもともと皮脂が分泌されやすい箇所です。そのため、他の部分よりベタつきを感じやすいでしょう。
そのようなベタつきやすい箇所には、特に付けすぎに注意が必要です。あくまでその日の肌の調子、乾燥しているかベタついているかによって、乳液の量を調節するようにしましょう。
ニキビ予防にも!
肌に与える油分を上手く調節することによって、ニキビなどの肌トラブルを防ぐことができます。
何も考えずに毎回顔全体に同じ量の乳液を付けるのではなく、肌の状態や場所によって減らす、付け足したりするのが大切です。
乾燥しやすい頰、デリケートな目元、口元は気をつけてケアするようにしましょう。乳液できちんとケアすることで、小じわやたるみといったトラブルを防ぐことができ、若々しい印象を与えることにもつながります。
7|スキンケアに欠かせない乳液
メイクをする前には、ファンデーションの乗りを良くするため、またメイク持ちを良くするために、乳液を付けるのは必須です。
乳液は、肌の水分と油分を補いながら保つ効果があります。水分、油分ともバランスよく取り入れることが、美肌には大切なことなのです。
その場限りではなく肌を根本的に綺麗にする、しっとりと潤いのある肌に導くには、毎日乳液でスキンケアを行うことが大切です。
女装する時のみ、メイク前のスキンケアだけで構わない、と言う人も多いかもしれませんが、理想としては、毎日欠かさずスキンケアをして、素肌を綺麗にするのが一番です。もっちりとして、滑らかな素肌になることで、女装する気分も盛り上がると思います。
最後に
さらに美しく、より女装を楽しむには、綺麗な肌になることがとても大切です。乳液を正しくスキンケアに取り入れることで、メイクの下の素肌を美しく、潤いたっぷりに保つことができます。ぷるんとした素肌を目指して、今日から乳液で保湿していきましょう。素肌でもメイクをしても、自信の持てる肌になれると思います。