女性らしい話し方|抑揚・語尾・速さ・ことば選びで、声の印象を変える
声を、高くする練習をした。
少しは、高い声が出るようになった。
でも、録音を聞くと、やっぱり「男の人が、高い声で話している」ように聞こえる。
足りないのは、声そのものではなく、「話し方」かもしれません。
同じ声でも、話し方を変えるだけで、印象は、大きく変わります。
そして、話し方は、声の高さより、ずっと早く変えられます。
目次
男性と女性の、話し方のちがい
| 男性に多い話し方 | 女性に多い話し方 | |
|---|---|---|
| 抑揚 | 平ら。一本調子 | 高い・低いの波がある |
| 語尾 | 下がる。言い切る | 少し上がる。のばす。やわらかく終わる |
| 速さ | 一定 | 緩急がある |
| 口の動き | 小さい。あまり開けない | 大きい。口角が上がる |
| 声の出る場所 | のどの奥・胸 | 口の前のほう |
| あいづち | 少ない。「うん」「ああ」 | 多い。「うんうん」「へえー」「そうなんだ」 |
声が低くても、話し方で女の人に聞こえるの?
電話で、声の低い女性と話したことはありませんか? 低くても、女性だと分かりますよね。あれが、話し方の力です
1.抑揚を、つける
いちばん効くのが、これです。
男性の話し方は、音の高さが、あまり動きません。
女性の話し方は、文の中で、高い所と低い所が、大きく動きます。
練習
「今日は、いい天気ですね」を、3とおりに言ってみます。
- 平らに(いつもの話し方)
- 「今日は」を高く、「いい天気ですね」の「天気」を高く
- 2を、もっと大げさに
「大げさすぎるかな」と感じるくらいで、ちょうどいい。
録音して聞くと、自分で思っているより、ずっと平らです。
大事な言葉を、高く
文の中で、伝えたい言葉を、高く、少し強く。
- 「すごく、おいしい」
- 「これ、ください」
- 「ありがとうございます」
2.語尾を、やわらかく
男性は、語尾を、下げて、切ります。「〜です。」「〜だ。」
女性は、語尾を、少し上げるか、少しのばして、やわらかく終わります。
| 言い切る | やわらかく |
|---|---|
| 「そうです。」↘ | 「そうですね」→ |
| 「分かった。」↘ | 「分かったぁ」→ |
| 「ありがとう。」↘ | 「ありがとう」↗ |
| 「いいよ。」↘ | 「いいよー」→ |
語尾に、「ね」「よ」「かな」をつけると、自然にやわらかくなります。
語尾を、上げすぎない
全部の語尾を、ぐっと上げると、わざとらしく聞こえます。
「下げない」くらいの気持ちで、十分です。
3.口を、横に開く
口角を上げて、ほほえみながら話す。
口を横に開くと、口の中の空間がせまくなり、声が、明るく、高く響きます。
口をあまり開けず、もごもご話すと、声は、こもって、低く聞こえます。
練習
- 鏡の前で、にっこり笑う
- その口の形のまま、「あ・い・う・え・お」
- そのまま、短い文を話す
笑顔で話すと、表情も、やわらかくなります。一石二鳥です。
4.声を、前に出す
のどの奥ではなく、口の前のほう・鼻のあたりで、声を響かせます。
- 「んー」と、ハミングして、鼻のあたりが、ふるえるのを感じる
- そのふるえを保ったまま、「んー、まー」「んー、なー」
- 「ま行」「な行」のことばは、前に出しやすい
声を出す前に、「んー」と、小さくハミングしてから話すと、声の位置が、前に来ます。
5.ゆっくり、話す
早口は、男性的に聞こえがちです。そして、練習した声が、保てなくなります。
- いつもより、ゆっくり
- 文と文の間に、間を取る
- 大事な言葉の前で、少し止める
あわてると、声は、すぐに、もとにもどります。
ゆっくり話せば、声を、コントロールする余裕ができます。
6.息を、まぜる
少し、息の音をまぜると、声がやわらかくなります。
ささやき声と、ふつうの声の、中間くらい。
とくに、文の始まりと、語尾に、息をまぜると、女性らしく聞こえます。
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7.ことばを、選ぶ
話す内容も、印象を左右します。
言い方
| 男性的 | やわらかい言い方 |
|---|---|
| 「おれ」「ぼく」 | 「わたし」 |
| 「うまい」「でかい」 | 「おいしい」「大きい」 |
| 「〜だろ」「〜だぜ」 | 「〜でしょ」「〜だよね」 |
| 「マジで」「やばい」 | 「ほんとに」「すごい」 |
| 「いや、ちがう」 | 「うーん、そうかな」 |
「〜だわ」「〜かしら」は、使わない
「〜だわ」「〜なのよ」「〜かしら」。
いわゆる「女ことば」は、今の女性は、ほとんど使いません。
使うと、かえって、不自然に聞こえます。
ていねいな「です・ます」で話すのが、いちばん自然です。
気持ちを、ことばにする
「かわいい」「すてき」「うれしい」「たのしい」。
女性は、感じたことを、ことばに出すことが多いものです。
8.あいづちと、笑い方
あいづち
- 「うん、うん」
- 「へえー」
- 「そうなんだ」
- 「わかる」
- 「えー、ほんと?」
数を多く、高めの声で、短く。
笑い方
- 口を、大きく開けて、「がはは」と笑わない
- 口もとに、手をそえて、「ふふ」「あはは」
- 声を出さずに、にっこり笑うだけでも、いい
せき・くしゃみ
意外と、ここで男性の声が出ます。
- 口を、手やハンカチでおさえる
- 小さく、高く
- むずかしければ、マスクをする
外で、よく使うフレーズ
外出のときに使う言葉は、かぎられています。
これだけを、先に練習しておくと、安心です。
練習しておくフレーズ
- 「すみません」
- 「これ、お願いします」
- 「はい」「いいえ」「大丈夫です」
- 「ありがとうございます」
- 「袋、いりません」
- 「カードで」
- 「ホットで」「アイスで」
短い言葉なら、練習した声を、保ちやすくなります。
長く話す必要は、ありません。
声を出さない、という方法
- にっこりして、うなずく
- 指さす
- セルフレジを使う
- スマホの画面を、見せる
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電話・通話
電話は、顔が見えないので、声だけで判断されます。
- 電話の声は、ふだんより、少し高め・明るめに
- 「もしもし」の第一声が、いちばん大事
- ゆっくり、はっきり
- 笑顔で話す(声に、出ます)
通話アプリで、友だちと話すなら、先に、ひとりで録音して、聞いてみましょう。
練習の、しかた
まねを、する
好きな声の女性を、1人決めて、まねをする。
アナウンサー、声優、動画を配信している人、ドラマの登場人物。
自分の声の高さに近い人を、選びましょう。低めの声の女性が、お手本になります。
- 短いせりふを、1つ選ぶ
- 何度も、聞く
- 高さ、抑揚、間、息づかいを、そっくりまねる
- 録音して、くらべる
音読
本や、ニュースの記事を、声に出して読みます。
抑揚を、大げさにつけて。
録音して、聞く
自分の話し方は、自分では、分かりません。必ず、録音を。
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ふだんから
女装をしていないときも、できることがあります。
- 抑揚を、少しつけて話す
- 語尾を、やわらかくする
- ゆっくり話す
- あいづちを、ふやす
これは、ふだんの生活でも、「感じのいい話し方」として、役に立ちます。
よくある質問
声を作ると、すぐ疲れる
力が、入りすぎています。
声の高さを、少し下げて、話し方(抑揚・語尾・口の形)のほうを、意識してみてください。
長く話すと、だんだん男の声にもどる
よくあることです。
はじめは、短いフレーズだけ。少しずつ、長く保てるようになります。
なまり(方言)は、直したほうがいい?
直す必要は、ありません。
方言で話す女性の、抑揚や語尾を、お手本にしましょう。
まとめ
- 声の高さより、話し方が、印象を決める
- 抑揚を、大げさなくらいに、つける
- 語尾を、下げない。やわらかく終わる
- 口角を上げて、ほほえみながら話す
- ゆっくり。短いフレーズから
- 「〜だわ」「〜かしら」は、使わない
- 好きな声の人を、まねる。録音して、聞く
声そのものを、女性らしく変える練習は、本で、順番に学べます。
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