ウィッグの前髪を自分で切る方法|失敗しない長さの決め方と、自然に見せる切り方
届いたウィッグを、かぶってみた。
前髪が、目にかかる。長すぎて、前が見えない。
横に流してみても、もさっとして、重たい。
「不良品かな?」
いいえ。ウィッグの前髪は、わざと長めに作られています。
買った人が、自分の顔に合わせて、切れるように。
前髪を切るのは、ウィッグを「自分の物」にする、最後の仕上げです。
目次
なぜ、前髪を切るの?
顔の大きさ、おでこの広さ、眉の位置は、人それぞれ。
全員に合う前髪の長さは、ありません。
前髪を、自分の顔に合わせると。
- 目がはっきり見える 表情が、明るくなる
- 眉が、ちょうど隠れる 男性の眉の太さ・形をカバーできる
- 重たさが消えて、地毛のように見える
切って失敗したら、もうもどせないよね……
だから、「少しずつ」が大事です。5mmずつ切れば、失敗しません
用意する物
前髪を切るときに使う物
- ハサミ(髪を切る用。なければ、よく切れる工作用でも)
- すきバサミ(刃が、くしのようになっているハサミ。あると、仕上がりが変わる)
- くし
- ヘアクリップ(ダッカール)2〜3個
- 鏡
- 新聞紙か、ケープ(切った毛が、服につかないように)
すきバサミは、100円ショップでも手に入ります。
切る前に:必ず、かぶって切る
ウィッグは、自分の頭にかぶった状態で、切ります。
スタンドや、手に持ったままで切ると、かぶったときに、長さが変わってしまいます。
- 正しい位置に、ウィッグをかぶる
- ピンで、しっかり止める
- 明るい場所で、鏡の前に座る
そして、ウィッグは、乾いたまま切ります。
人工の毛は、ぬらしても、のびません。ぬらす必要は、ありません。
前髪の切り方

1.前髪を、分ける
前髪にする毛と、横の毛を、分けます。
- 前髪は、左右の黒目の外側から、外側までの幅
- それより外の毛は、横の毛。クリップで、止めておく
前髪の幅を、広く取りすぎないこと。横の毛まで切ると、顔の輪かくが出てしまいます。
2.長さを、決める
くしで、前髪を、まっすぐ下にとかします。
目標は、「眉が、ちょうど隠れる長さ」。
でも、いきなりそこまで切りません。
まず、目の下(鼻のつけ根あたり)で切ります。
3.ハサミを、縦に入れる
ここが、いちばん大事なところです。
ハサミを、横にして、まっすぐ切らない。
ハサミを、縦にして、毛先に、下から、ちょんちょんと入れます。
| ハサミの向き | 切り口 |
|---|---|
| 横(一直線に切る) | まっすぐな線になる。切りそろえた感じが、作り物に見える |
| 縦(毛先に、ちょんちょん入れる) | ギザギザになる。自然な毛先に見える |
4.真ん中から、切る
前髪の真ん中を、指ではさんで、少し持ち上げます。
ハサミを縦にして、5mmずつ。
5.左右を、切る
真ん中の長さに合わせて、左、右と、切っていきます。
両はしは、真ん中より、少し長く残します。
前髪が、ゆるいアーチの形になって、横の毛と、自然につながります。
6.鏡で見て、もう5mm
くしでとかして、鏡で見ます。
まだ長ければ、もう5mm。
これを、眉が隠れる長さになるまで、くり返します。
「もう少し切りたいな」で、やめる。
前髪は、動くと、少し上がります。思ったより、短く見えます。
7.すく
長さが決まっても、まだ重たく、板のように見えるはずです。
すきバサミで、毛の量を、へらします。
- 前髪を、少しずつ、指ではさむ
- 毛の真ん中あたりに、すきバサミを入れて、1回だけ切る
- くしでとかして、切れた毛を落とす
- 鏡で見る
根元の近くは、すかないこと。短い毛が、つんつん立ってしまいます。
すきすぎると、スカスカになります。1か所1回ずつ、ようすを見ながら。
8.仕上げ
ウィッグをかぶったまま、頭を軽く振って、前髪を自然に落とします。
飛び出している毛があれば、そこだけ切ります。
前髪の形別・作り方

ぱっつん

シースルー

流し前髪

センター
ぱっつん前髪
まっすぐ、切りそろえた前髪。かわいく、若く見えます。
- 眉が隠れる長さで、ほぼまっすぐに
- ハサミは縦に入れるが、長さは、そろえる
- すきすぎない。少し重さを残す
おでこと眉が、全部隠れます。地雷系・ロリータ・制服に合います。
流し前髪
横に流した前髪。大人っぽく、自然です。
- 少し長め(目にかかるくらい)に残す
- 流す方向の反対側を短く、流す側を長く、ななめに切る
- ヘアアイロンで、毛先を軽く内側に曲げる
シースルー前髪
すき間から、おでこが少し見える、うすい前髪。軽く、今っぽい印象です。
- 前髪の毛の量を、半分くらいにする(上の毛を、横の毛といっしょに止めて、下の毛だけを前髪に)
- すきバサミで、しっかりすく
- 指で、束を作る
眉が見えるので、眉を整えておく必要があります。
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顔の横の毛も、整える
前髪だけでなく、顔の横の毛(もみあげから、ほおにかかる毛)も、少し整えると、ぐっと自然になります。
- 前髪の両はしから、ほおに向かって、ななめにつながるように
- ほお骨のあたりで、少し短い毛を作る
- この毛が、ほおと、あごのラインを隠してくれる
ここは、切りすぎないこと。長めに残して、ようすを見ましょう。
切りすぎて、しまったら
残念ながら、ウィッグの毛は、のびません。
でも、ごまかす方法は、あります。
| 状態 | 対処 |
|---|---|
| 少し短い | 横に流す。アイロンで、内側に巻いて、短さを「デザイン」にする |
| 眉が出てしまう | 眉を、ウィッグの色に合わせて、きれいに描く |
| がたがたになった | すきバサミで、全体をなじませる |
| かなり短い | 上の毛を、前に下ろして、新しい前髪にする。帽子・カチューシャで隠す |
「上の毛を前に下ろす」方法:前髪のすぐ上の毛を、少し取って、前に持ってきて、長めに切ります。短い前髪の上に、新しい前髪がかぶさります。
切った毛の、片づけ
人工の毛は、細かく、静電気でくっつきます。
- 新聞紙ごと、丸めて捨てる
- 服についた毛は、ガムテープか、粘着ローラーで取る
- 顔についた毛は、大きなブラシで払う
家族に見られたくない人は、切った毛を、袋に入れてから捨てましょう。
よくある質問
美容院で、切ってもらえる?
ウィッグのカットを受けつけている美容院や、ウィッグ専門店があります。
自分で切るのが不安な人、高いウィッグを買った人は、頼むのも良い方法です。
工作用のハサミでも、切れる?
切れますが、毛が逃げて、切りにくくなります。
髪用のハサミは、数百円からあります。1本持っておくと、楽です。
前髪のないウィッグに、前髪を作れる?
作れます。顔の前に来る毛を、取り分けて、同じ手順で切ります。
ただ、切りすぎると、もどせないので、慎重に。
まとめ
- ウィッグの前髪は、長めに作られている。自分で切って、仕上げる
- 必ず、かぶった状態で、乾いたまま切る
- ハサミは、縦に入れる。5mmずつ
- 真ん中から切って、両はしは少し長く
- 「もう少し切りたい」で、やめる
- 最後に、すきバサミで、重さを取る
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